夜窓

聞けばせせらぎあり
誰が訪ねる由もなく
浮かび消え行く
魂の優しき詩

螢らの一夜にきらめく
せつなき光の如く
かげろうの羽に似てはかなき
花びらの水面に灯る如く

それを見る者もなく
消ゆる運命と知れ
山々に月光の吐息渡る
とある田舎宿の窓

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